The Economist: February 7th - 13th 2015

間が空いてしまった. 全記事読もうとするとまとめる時間がない. 先週から試験的にThe Economist Audioを取り入れて流してるのだがいい感じ. ただ語彙が難しいのでオーディオだけで完全に理解するには限界がありそう.

トップ "Capitalism’s unlikely heroes".

Briefing: "An investor calls"

Activist hedge funds take small stakes in firms and act like political campaigners, trying to win other shareholders’ support for their demands: representation on companies’ boards, cost-cutting, spin-offs and returning cash to shareholders. Mad, bad and dangerous to know, activists are often loathed by public-company bosses for their belligerence and opportunism. But the bosses are wrong. Activists are in fact the public company’s unlikely saviours.”

“Sometimes ill mannered, speculative and wrong, activists are rampant. They will change American capitalism for the better”

Hedge Fund Activist(訳しようがない), が公開会社(Public Company)のマネージメントの立て直しにおける「救世主」かもしれないという話. ハゲタカのように企業をのっとると考えられているActivistだが, その影響力は年々拡大し, 企業が長年が長年続けてきたきた官僚主義な経営体制や, 受動的な資産運用にメスを入れる存在となりつつある.

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記事では, 現在のアメリカの多くの公開会社の経営陣, 経営体制を批判する. 日本の終身雇用体制ほどではないが, 人事は硬直的で, 経営陣は自らの手取りを守ることを一番に考え, 適切な経営改革を行わない. 公開会社の多くはインデックスファンド(アメリカではS&P500インデックスファンドとか?)により投資をされており, それは景気変動に依るところが大きい. すなわち, そのようなインデックスファンドを買っている投資家たちは, 各企業の経営や業績の問題を解決しようとするインセンティブがほとんどないと言ってよい. また機関投資家も,短期的な利益を追求する傾向が強く, 業績が悪化するのを見るやいなや株を売り, 手放そうとする.

この状況を打開するのがActivistかもしれない, と記事では述べている. 彼らは一部の株を所有し, 他の株主所有者に働きかけ支持を得ることによって, 経営改革, 財政改革を行う. 時には現行の経営陣をmoron(バカ)と呼び, 自主的にCapital GroupやFidelityから資金調達を行うことさえある. 現行の経営陣にとってActivistの好戦的態度や乱暴ともいえる経営関与は同意できないことが多いかもしれないが, Activistの活動は往々にして企業の利益, 資金調達額, R&D投資額をあげている.

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類似の経営改革方法として過半数の株式を取得して対象企業を買収するPEがあるが, Activistが所有する株は, 5%程度と一部に過ぎない. Activistは経営関与においてもPEと比べより借金や負債を用いる手法をあまりとらず, 全体としてコストを抑える傾向にあり, 結果的により効率的な経営改革を行うことができる(“...they use less debt, pay no takeover premium and extract far lower absolute fees.”) .

このようなActivistによる介入の80%は, より株主の権利が法的, 文化的に強いアメリカで見られ, ヨーロッパやアジアでは余り見られない.



  • 細かい言葉が訳しにくい.
  • 正直この記事よりは今週はユーロ関連の話, 各国の移民政策の話の方が面白かったな.