Hackers and Painters

ポールグレアムのエッセイが素晴らしかったので.
Hackers and Painters

以下プログラミングについてほとんど知らない文系の感想. いわゆるSEとここでいうHackerとの違いを初めて明確に知った. また, 大企業において発明を促すのは

  1. いわゆるエンジニアとして採用する人たちの中でどれくらいの人たちが真に「発明」をできるか分からない→よって全体のコストを考えて開発はさせない*1
  2. 仮に開発が行われても現在の自社製品の売り上げや地位帯びやかす可能性のある商品やシステムであれば積極的なサポートを行うインセンティブが

という以上の二つの理由により市場的に難しいということが分かった. だからスタートアップ企業が新しい技術とともに必要になってくるのか.

このエッセイシリーズ, 面白いので今後ももっと読みたい.


おまけ:


主人公は、IT企業を去った内気でナード(日本で言う“オタク”)な若者リチャード。彼がサイドプロジェクトで開発したアプリの副産物であるファイル圧縮技術が認められて、新しい会社「Pied Piper」を立ち上げます。そこでの仲間との友情や裏切り、そして買収攻撃への対応などに追われる日々が描かれます。専門用語に実在の企業や個人名もばんばん登場し、IT業界のリアルな内幕が感じられる作りとなっています。本当のIT企業のサイトに見える遊び心満載の、劇中の新会社のフェイクサイトも話題です。

以下英単語用メモ.

frenzied 熱狂的な, 半狂乱の, 取り乱した

smear よごす

oscillation 振動

relentless 情け容赦のない, 手加減しない «in»

bleak 喜べない, よくなる見込みのない

solipsism 唯我論, 独裁論

*1:Googleの20% Projectが如何に例外的かが分かる